湯島天神周辺のお散歩ガイド
旧岩崎邸園湯島天満宮より徒歩5分
旧岩崎邸庭園は1896年に岩崎彌太郎の長男で三菱第3代社長の久彌の本邸として建てられました。現在残っているのは洋館・撞球室・和館大広間の3棟です。木造2階建・地下室付きの洋館は、鹿鳴館の建築家として有名な英国人ジョサイア・コンドルの設計で近代日本住宅を代表する西洋木造建築です。館内の随所に見事なジャコビアン様式の装飾が施されていて、同時期に多く建てられた西洋建築にはない繊細なデザインが、往事のままの雰囲気を漂わせています。現在園内の歴史的建造物は、国の重要文化財に指定されています。
上野アメ横商店街湯島天満宮より10分
JR上野駅とJR御徒町の間に位置する約500mの中に400店舗あまりが軒を連ねる日本有数の商店街です。買い物や食べ歩きなど、年末の大勢の人出は定番の風物詩となりテレビやネットのニュース等に毎年必ず取り上げられます。また、「アメ横」と呼ばれるようになった由来については二つ説があります。
・飴屋が多い = 飴屋横丁 からのアメ横
・アメリカからの舶来品が多い = アメリカ横丁 からのアメ横
アメ横は珍品・貴品等を取り扱う専門店の集まりでもあり、横に広がるデパートみたいな形態をとっているのも日本では珍しいとても希少な商店街といえます。
上野恩賜公園湯島天満宮より15分
開園150周年を迎えた上野恩賜公園。日本の都市公園を代表する都立公園です。「上野の森」とも呼ばれ、園内には不忍池や美術館、博物館、動物園等、多くの文化施設が存在し、総面積約53万平米を有する一大観光スポットでもあります。彫刻家「高村光雲」作の西郷隆盛像があることでも知られ、桜の名所としても全国的に知れ渡っている日本を代表する公園の一つです。
不忍池
「不忍池」は、鵜の池=カモや地元に生息する水鳥などが生息する池、蓮池=7~8月に見事な大輪の花をつけます。午前7時~9時頃のみ開花するので早朝に訪れるのがお薦めです、ボート池=名の通りオール式のボート、ペダル式のボート、スワンボートの3種類のボートが楽しめます。また、毎年夏の1カ月間、出店や音楽イベントも開催される、不忍池一帯で『うえの夏まつり』が開催されます。
上野動物公園
1882年に開園した日本で最初の動物園です。都心部にあるにもかかわらず、緑豊かな自然環境に囲まれ、広い敷地にはなんと、約300種・3,000点の動物が飼育されています。日本で初めてパンダを飼育し、繁殖にも成功したことでも知られ、日本で最初のサル山ができた場所でもあります。パンダのもりをはじめ、ゴリラ・トラ・ゾウの住む森、ホッキョクグマとアザラシの海や子ども動物園があり、命の大切さや生き物の魅力を存分に伝えてくれる貴重な場所でもあります。
公園に点在する美術館・博物館
上野の森美術館
上野の森美術館は、日本美術協会美術展示館の設備を一新して1972年に開館しました。開館以来重要文化財の公開をはじめ様々なジャンルの美術を紹介しています。毎年開催している美術館主催の現代美術展(VOCA展)、公募展(上野の森美術館大賞展、日本の自然を描く展)のほか、定期的に独創的な企画展を開催し話題を提供しています。2006年には別館が増築され1階は小企画展が開催できるスペース「上野の森美術館ギャラリー」を新設、3階には上野の森アートスクールが設置されております。
国立西洋美術館
国立西洋美術館はフランス政府から寄贈返還された松方コレクション(印象派の絵画およびロダンの彫刻を中心とするフランス美術コレクション)を基礎に、西洋美術に関する作品を広く公衆の観覧に供する機関として、1959に発足しました。以来、広く西洋美術全般を対象とする唯一の国立美術館として、展覧事業を中心に、西洋美術に関する作品および資料の収集、調査研究、保存修復、教育普及、出版物の刊行等を行っています。2016年に国立西洋美術館を構成資産に含む「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―」が、世界遺産一覧表に記載されました。
国立科学博物館
国立科学博物館は、1877年に創立された、日本で最も歴史のある博物館の一つであり、自然史・科学技術史に関する国立の唯一の総合科学博物館です。科博は、日本およびアジアにおける科学系博物館の中核施設として、調査研究、標本資料の収集・保管、展示・学習支援を推進しています。日本館(重要文化財指定)と、それに隣接して建設した地球館から形成され、2万5,000点以上の展示からなる日本最大級の総合科学博物館です。
東京都現代美術館
日本を代表する文化施設が歩いて回れる範囲に集まっている環境を最大限に活かし、こどもと大人が学びあえる環境を創造しています。東京都現代美術館は、日本の戦後美術を中心に広く内外の現代美術を体系的に研究、収集、保存、展示するための機関として1995年に開館しました。1926年に上野公園内に東京府美術館として開館し、1975年に改築され現在の東京都美術館となって以来、近現代美術の紹介や検証、重要な作家の回顧展等を行ってきた美術館です。その活動を通して形成されたコレクションは3,000点以上におよびます。
東京国立博物館
創立150年。1872年、東京・湯島聖堂大成殿で開催された博覧会。東京国立博物館の歴史はここからはじまりました。文化財を収集し、調査し、そして修復する。その成果を展示を通してご観覧いただけます。150年にわたり受け継いできた収蔵品は現在約12万件。このうち国宝89件、重要文化財650件と質・量ともに日本を代表するコレクションです。東京国立博物館の展示館は全部で6館。本館では日本美術を、平成館では日本の考古を、東洋館では東洋美術、法隆寺宝物館では法隆寺献納宝物を展示しています。加えて、特別展、催し物会場となる表慶館、敷地外に洋画家「黒田清輝」の作品を展示する黒田記念館があります。