今回は特別に社殿内より普段あまり見ることのできない情報をお伝えいたします。拝殿内部に「阿吽」の表情の獅子頭が１対あるのはご存知でしょうか。正面右側には頭に擬宝珠を乗せた「阿」の獅子頭。左側には「吽」の獅子頭。牛嶋神社にある獅子頭は非常に大きなもので、物事の始まりと終わりをあらわす「阿吽の獅子頭」となっております。この獅子頭の後ろからが「神域」となっており、神社の大切な場所をこの一対の獅子頭が守護しております。牛嶋神社は、明治時代になるまで『牛御前社』(うしのごぜん)と称し、牛頭天王を祀っていました。頭が牛だったり、牛を頭に載せていたりする牛頭天王。こうした祭神をもってして、牛嶋神社では牛が「神の使い」神使となっています。また、拝殿右側に吊るされた、結婚式の始まりと終わりの「お清め」の大太鼓も非常に存在感があります。結婚式当日は中々気づかない２つの神具ですが、２つとも大変重要な役割を担っております。